事前対策をしていたら変わっていたか?
暑さ寒さも彼岸まで だいぶ過ごしやすくなってきました。朝晩は快適になってきました。
お墓参りに行きませんでしたので、お供を実家に送りました。
さて、今回は過去の出来事で、事前に対応していたら良かったかもしれません。
今回は、離婚した子供を養子縁組をするかの話です。
仕事での会話から、二人の子供と思っていました。再婚の話など聞いていなかったので。親戚同士の問題があることは聞いていましたが・・
社長ががんで亡くなったときに、戸籍謄本を見て再婚であることが分かりました。
「別にいうことでもない。」ということでした。
籍は入っていたと思います。
気になる点は、前の奥さんの子供を養子縁組をしていませんでした。
前の奥さんに気を使って養子縁組をしていないとのことでした。
養子縁組といっても、二つの制度があります。普通養子縁組と特別養子縁組です。
普通養子縁組は、前の奥さんとの関係も残したまま出来ます。(今回のケースの場合)
一方、特別養子縁組は、本当の親との関係が解消されて、養親と親子関係になります。
(令和2年4月1日から子供の年齢は原則として15歳未満に引き上げられました。)
特別養子縁組は、家庭裁判所が縁組の決定をします。育て親は原則25歳以上
厚生労働省のホームページにも掲載されています。
司法統計では、令和5年度の資料で調べることができます。
申込件数は、第2表の家事審判・調停事件の事件別新受件数に記載
年度ごとの推移表で令和5年の新規の件数は654件
認容件数は、第3表の家事審判事件の受理、既済、未済手続別事件別件数に記載
繰越の分も含めて1000件程ありますが、認容件数が587件、取下げが74件、未済が330件です。
(すべての項目を掲載しているわけではありません。)
いつもこの特別養子縁組の記事を書いていて思うこと
生まれてきた子供も殺害する事件を聞くたびに、事前に相談できる人はいなかったのか。と
実際にその立場になってみないとどのような心境になっているか分かりません。
児童相談所に相談する方法もあります。
少しでも痛ましい事件が無くなることを祈っています。
もう一つ、好きな漫画のひとつに「ドラゴン桜」があります。
・社会のルールは頭のいいやつの都合のいいように作らてるんだ。
・「知る者」と「知らざる者」に分かれる
困った時に、どうするか。
今回の事例では、ことの経緯を話して、長男も30歳を超えているので、相続税のこと等を説明して、今も本当の親子のようにしているので
養子縁組を勧めました。ただ心残りは、長男の子供がすでに生まれていたので、今回の場合は、後妻と長男の子供は血縁関係がないことになります。
長男さんが結婚するときに、戸籍謄本を見る機会があると思います。そのときに普通養子縁組をしていたなら、良かったかもしれません。
そうなると生まれてくる長男の子供も血縁関係が発生します。
戸籍謄本を見る機会は、親が亡くなった時、結婚するとき以外取得しません。
特に昔の戸籍は何が書かれているか分からないです。(字が達筆すぎて)
自分にも相続の権利があると思っていた事例
もう一つは、図は書きませんが、夫と先妻の子供が二人いましたが、先妻が亡くなりその後再婚して子供が一人出来ました。
ただし、二人の子供は、後妻の養子縁組にしていませんでした。仲が悪かったということもあったと思います。
夫の相続税の申告を行いました。
その後先妻のこどもの一人が言ったことがわすれられません。
後妻の方が亡くなったときに相続でもらうと言いました。
養子縁組をしていないので、血縁関係がない状態なので今回の相続でしか相続することができないこと。
親子関係は、難しいです。はたからは分からないことが多いです。相談業務でもこちらはそこまで分からないので、家系図を書くときに誰と仲がいいのか、どこに住んでいるのか。資金の援助関係を深く聞くように心がけています。